エレン・ペイジ, マイケル・セラ, ジェニファー・ガーナー, ジェイソン・ベイトマン, ジェイソン・ライトマン

最初はなんかカチンときそうな気がして全然観る気がなかった。でも案外評判が良かったので、自分がどう感じるのか気になって、観てみることにした。
観てみると、確かに、ジュノは案外いろんなことを彼女なりに真面目に考えているし、ちょっとエキセントリックだけれどキュートだ。赤ちゃんを「しぼりだす」とか発言が不謹慎であることは確かだが、その気分は出産経験者としては正直わかる。
そもそも避妊しとけ、というのはある訳だがそれはテーマじゃなくて、妊娠してしまった以上、どういう選択をするかというのがあって、爪に関する感傷が理由にせよ、ジュノは産むという決断をくだし、周囲から興味本位でみられることや、自分の体の変化とか、重さとか、つらさとか、そういうことにも耐えることを決めて、実際耐えたのだから、なかなか偉いことだとは思う。
もう一つの決断、その子供を養子に出す、ということについても、無理にヤンママやるよりは、現実的に考えて、比較的養子ということが一般的になっているアメリカ社会であれば、まあアリなのかとは思う。
それでもなんとなくもやもやと、喉にひっかかった魚の骨のように、気になることがやっぱりあった。
一つはジュノの男の趣味(笑。
二つ目は、養父母になるはずのカップルの別離、ジュノにも一因がありそうだったというところ。夫のマークは随分ジュノに入れ込んでいたみたいだし、離婚するということをジュノに切り出したときも、「喜んでくれると思った」などと言うくらいだから、それが全てじゃないにしても、随分誤解させてしまったのでは。
最後に、産んだ子供を手放すことの喪失感がほとんど描かれていないこと。
以前代理出産のことが話題になったときに、人の手に渡す為に10ヶ月もお腹の中で子供を育て、産むをする人がいるということに愕然としたことがある。自分が妊娠出産の経験があるから言うけど、あれは大変なことだ。個人差もあるだろうが、一言では言えないほど大変なことだ。
あの見た目の変化、足のむくみ、気合いを入れないと寝返りもできず、自分で靴下もはけないほどの体の重さ、最後のほうはお腹に圧迫されてゆっくり眠ることすらままならず、お酒もあまり飲めず(笑)、その間常に、子供が無事に育っているか、ちゃんと産まれてくるかという不安と期待にさいなまれる。最後には何十時間も陣痛の苦しみと産みの苦しみを体験する。そのときしみじみ思ったのは、これだけ頑張って、産まれて来た我が子を腕に抱けないとしたら、どれほどの喪失感だろうかということ。乳をやる子もいないのに乳が張る痛さ辛さは追い打ちだろう。
ジュノはまだ若いからまだ体力もあっただろうけれど、それでも、お腹の子供とそれだけの時間を過ごした後のその喪失感というのが、全くといっていいほど、映画の中で無視されていること。もちろん、ジュノは泣いた。でも、そんなもんじゃないだろうという気分がぬぐえない。
思った以上に雰囲気とか好きな映画だと思ったので、ちょっとそこが残念。
しかし自分とジュノの年齢の乖離より、娘とジュノの年齢の差のほうが全然小さい訳で、わたしとしては、あの継母のように行動できるかってあたりを考えた方が賢明なのかもね。




やっぱり喉に魚の骨がひっかかったような気分になったなぁ
妊娠中の辛さ、産む苦しみ、アレは半端ないもんね。
人間以外の動物だってそうだよ。
子供が死んでしまって途方に暮れてる猿だとか、ライオンだとか。
たまに育児放棄する犬だとか猫だとかもいるみたいだけど
だいたいがそんな簡単なもんじゃないもんね、絆って。
そうそう、妊娠中は何故わたしだけが〜と夫にぶーたれていたワタシでした(汗
こういうこと言っちゃうと飛び道具みたいであまり言いたくないのだけど、やっぱり監督さんも男だし、脚本書いた人はまだ若そうな女性だったので、実感が感じられないのかなーと。
産んじゃったら、たとえ養子にだしても、産んだこととか、子供とのつながりとかは、無かったことにはできないんじゃないのかなぁ?と思いました。
私も、観る気がしていませんでした。
でも、中高生には、身近なことなのでしょうね。
>そもそも避妊しとけ
それ、大事です。
火事になる前に、防火活動を。
火事になったら、ひたすら消火活動ですが
火が消えても、元通りにはならないわけだから、覚悟はいりますね。
まったくそのとおりですねー
そう、元通りには決してならない、ということ、そこがちょっと無視されているというか、よくいえば前向きに(辛口で言えばちょっと都合よく)とらえているというのが、この映画のポイントなのかな、きっと、、、