2010年10月25日

映画レビュー『わたしの可愛い人ーシェリ』"CHERI"

レア(ミシェル・ファイファー)はベルエポックの時代の、かつての高級娼婦。美しい豪邸に住み、執事と何でも話せる家政婦がいて、美しい衣装を着こなし、40代後半になっても知性と優美さと品格を保っている。

かつての仲間の息子フレッド(ルパート・フレンド)は19才で、父は知らず母の愛もあまり知らずに育ち、既に遊び飽きて、退廃的雰囲気を醸し出しているけれど、レアのことは慕っているし、レアも彼のことを生まれたときから知っていて、シェリ(かわいい人)とよんで可愛がっている。

このフレッドの母が、フレッドをレアに任せちゃおうというその意図がなんだか理解はしづらいのだが。。まあ、年は離れていてもこの二人が違和感なく贅沢に6年も一緒に暮らしたっていうのは案外しっくりくるんだけどね。

セリフが英語のせいもあるし、時々はいるナレーションが妙に軽い感じ(ベルエポックの雰囲気を出す演出なのかな?)なのが気になったけれど、衣装やレアの豪邸、車、ビアリッツのホテルは本当に素敵で、それは楽しめると思う。

やっぱり、でも、40才を越えた女にじゃないとこの痛さは本当のところ感じられないのかもしれない。子供といってもいいほど年の離れた男との恋(経験ないけど)。日々男になってゆく彼に対して、自分の衰えを、女が枯れてゆくのを毎日鏡の中に感じる苦しみ(少なくとも、シェリを失う前のレアはあまりそんなことは感じさせなかったが。。)。美しさと品格をたもちつつ、彼の突然の結婚話にも、その若い結婚相手の女に対しても嫉妬を隠し、平静を装い、それでいて彼の保護者になることは避けなければならない。。

女がかなり年上の恋の話には、サガンの『ブラームスがお好き』があったっけ。それでも、女はまだ39才だった。『華麗なる恋の舞台で』という話はたしか45才くらいの女優をアネット・ベニングが演じていたっけ。あれは痛いけれどもしたたかで良かったなあ。


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posted by mymble at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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