2011年01月26日

映画レビュー『愛する人』“MOTHER AND CHILD"

いろんな女がいて。

過去の早すぎる恋とその結末に、自分を責め、人を寄せ付けないカレン。

自分に子供ができないので養子をとることに必死になるルーシー。

賢くてクールでキャリアもあり、自分の欲しいものをはっきりわかっているはずだったエリザベス。彼女のとった思いがけない選択、それによって運命が紡がれてゆき、またいくつもの別の人生と交錯する。。

色も素材も長さもさまざまな、人々の人生が時にはきつく絡まり、一瞬だけ交差し、触れそうになってはまた離れ、そしてまた新しい命が紡がれ。。。生と死があり、それでも命は繋がってゆく、という真理。

そうやってたくさんの物語が複雑に重なりあった、哀しく、美しく、それでも命の不思議と人生の悦びに満ちた映画だったと思います。
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2011年01月16日

映画レビュー『ハリー・ポッターと死の秘宝PART!』"HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I"

こらえ性が無いので、映画の続き物は真面目に追わないことにしています。『バックトゥーザフューチャーPART2』のトラウマかもしれないけど。『ロードオブザリング』のときも、最終章が公開されてようやく、最初からDVDを観出したくらい。それでも『ロードオブザリング』は続き物としては3部作だったし、一気に撮影して1年毎に公開してくれたのだから、比較的、必要な忍耐力としてはましなほうかな… 『ハリーポッター』シリーズに比べれば。

何しろ、2001年からだから、今年でもう10年。ハリーも年をとってゆく訳ですよ。今回、1作目からずっとDVDで鑑賞始めた訳ですが、ハリー、ロン、ハーマイオニーの可愛いこと。今まではテレビで放映したときにちらっと観たくらいだったのだけど。ハーマイオニー、子供の頃も可愛かったけど、ちゃんと綺麗に大人になってきてよかったねー。

今回、最終章が公開されたということで、満を持して最初から観すすめてきました。そしてようやく、今作を映画館で観て来た訳です。でもよく考えてみれば、Part2は来夏。。。これから半年以上もじりじりするのかと思うと(いや、間は忘れてるだろうけど)せめて来春くらいまで一気見は待てば良かったかなー、と。。

最初の頃のは子供と観ても楽しいけれど、ここんとこ、かなりダークな世界になっており。分霊箱の持つネガティブパワー、それを壊さなくちゃならぬ使命、逃避行、など考え合わせるとどうも先述の『指輪物語』も彷彿とさせるような感じをうけました。

個人的にはダークサイドに堕ちている(ようにみえる)セブルスの活躍を、心密かに、期待しています。スネイプ先生いいんだよなー、なんか。
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2010年10月31日

映画レビュー『トイレット』

もう見逃したと思っていたのだけど、まだ新宿では細々と(笑)上映しており、かろうじて観に行けました。

うーんレビューしづらい。何を書いてもネタバレになりそう。かといって、ネタバレしたからといって決定的に困るような事柄もあまり無い、ような気もするけれど。。

3兄弟はなかなか微笑ましく、それぞれの性格も自然で、解説やあらすじにあるようなバラバラ感とかエキセントリック感というのはそんなに無いように感じた。ロケはカナダだったらしいけど、レイ(次男)の同僚のインド人が「きみたちアメリカ人は。。」と言ってることからして、一応アメリカだという舞台設定なのかもしれない。

ひきこもりのお兄ちゃん(モーリー)もいい味。ひょろっとした体に黒髪のくせ毛も、続きを読む
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2010年10月25日

映画レビュー『わたしの可愛い人ーシェリ』"CHERI"

レア(ミシェル・ファイファー)はベルエポックの時代の、かつての高級娼婦。美しい豪邸に住み、執事と何でも話せる家政婦がいて、美しい衣装を着こなし、40代後半になっても知性と優美さと品格を保っている。

かつての仲間の息子フレッド(ルパート・フレンド)は19才で、父は知らず母の愛もあまり知らずに育ち、既に遊び飽きて、退廃的雰囲気を醸し出しているけれど、レアのことは慕っているし、レアも彼のことを生まれたときから知っていて、シェリ(かわいい人)とよんで可愛がっている。

このフレッドの母が、フレッドをレアに任せちゃおうというその意図がなんだか理解はしづらいのだが。。まあ、年は離れていてもこの二人が違和感なく贅沢に6年も一緒に暮らしたっていうのは案外しっくりくるんだけどね。

セリフが英語のせいもあるし、時々はいるナレーションが妙に軽い感じ(ベルエポックの雰囲気を出す演出なのかな?)なのが気になったけれど、衣装やレアの豪邸、車、ビアリッツのホテルは本当に素敵で、それは楽しめると思う。

やっぱり、でも、40才を越えた女にじゃないとこの痛さは本当のところ感じられないのかもしれない。子供といってもいいほど年の離れた男との恋(経験ないけど)。日々男になってゆく彼に対して、自分の衰えを、女が枯れてゆくのを毎日鏡の中に感じる苦しみ(少なくとも、シェリを失う前のレアはあまりそんなことは感じさせなかったが。。)。美しさと品格をたもちつつ、彼の突然の結婚話にも、その若い結婚相手の女に対しても嫉妬を隠し、平静を装い、それでいて彼の保護者になることは避けなければならない。。

女がかなり年上の恋の話には、サガンの『ブラームスがお好き』があったっけ。それでも、女はまだ39才だった。『華麗なる恋の舞台で』という話はたしか45才くらいの女優をアネット・ベニングが演じていたっけ。あれは痛いけれどもしたたかで良かったなあ。


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2010年10月23日

映画レビュー『ナイト&デイ』"KNIGHT AND DAY"

レディースデーに観るのにぴったりかな、と思い鑑賞。本当はデートで観たかったけど残念ながら一人で(笑。

いわゆるハリウッドの娯楽アクションで、それでいてラブコメ的でもあり、頭をからっぽにして楽しめました。人が死に過ぎとか巻き込まれ過ぎとかこの後どうなっちゃうのとか、つい言いたくなっちゃうけど、まあそれは封印(笑。わたしも年に2、3回はコーラが飲みたい気分になるのです。

地図にのっていない小さな南の島、そこで獲った魚を持って海から上がってくるナイスバディな謎の男(しかもそれを料理してくれる)、夜のザルツブルグ、オーストリアの高級列車、セビリアの美しいモザイクタイルの家と、闘牛に混じってかけぬけるバイク、、二人乗りで。舞台装置は完璧です。

トム・クルーズの、あの極度のナイスガイぶり&不死身ぶりが、本当にそんな人かもしれないと思わせるようなはまりっぷりで、非常に愉快でした。パニくる女に丁寧に説明する、彼女は結局全然言うこと聞かないんだけど(ここも可笑しいが)、初めてあった消防隊員への明るくて丁寧でものすごく感じのいい対応(とその後のアクションのギャップ)、逆さ吊りされてるのに「大丈夫だからねー、心配ないよ!」。朝のオムレツ。素直に良いなー。

キャメロン・ディアスも、古い車を愛しそれをリストアしてしまったりする男っぽさ、妹への愛情、さばけていてカジュアル、海の似合う飾り気のないスレンダーな体と、意外なところでみせる行動力。。。彼女の良さがぴったりはまりました。

アクションもそうだけど、キャラのハマり具合、会話の楽しさがわたしにとってはキモだったかもしれない。楽しかったです。







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2010年10月22日

映画レビュー『ハーフェズ・ペルシャの詩(うた)』"HAFEZ"


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何か砂漠の乾いた風を顔に感じるような、ただ意味のわからないけれども美しい響きの詩をきかされたような、おとぎ話のような、そんな映画でした。

舞台がイランということもあり、前提としてわかっていたほうがいいかもしれないことが、不可解なままで、かつ、どうも話が前後しているような。全体に説明はものすごく少ない。というか殆ど無いのです。かといってそれはあまり不快ではなく。

麻生久美子さん(ナバート)は、なにか地元でかなりの権力者の娘という設定なのだけど、これが母親がチベット人で、ハーフだと。イスラムの国イランと、仏教国チベットというのが随分突飛に思えるけど(ここも結局よくわからず)。

主人公たるハーフェズの青年の詩の先生と、ナバートの父である権力者との確執のようなものがあるようなんだけど。。

そもそもハーフェズというのがコーランを暗唱して吟ずるという役割の人だというのも初めて知ったのだけど、どうもかなり相当にそれになるのは大変で名誉なことらしい。それも察するのみ。

ハーフェズの青年とナバートと結婚することになる青年の名前の一致とか。よくある名前なのか、なにか意味があるのか。「鏡の誓願」なる儀式についても、かなり想像力を発揮しつつ。。

砂漠に、風がふいているのです。男たちの民族衣装がはためき、女の衣装もゆれる。壁ごしにコーランを詠み、詩を詠む。水を汲む、ナツメヤシをとる、そして、男たちの水浴びのシーンも繰り返しでてきて何かリズムを感じるのです。服を洗う、文字を書くための鏡を洗う、、、。そして処女たちはハーフェズの誓願のために鏡を拭く。あれは結局7人に達したのだったかしら。

肝心の麻生久美子さんは日本語も話さずに、外国からやってきた、美しく好奇心の強い女を演じていたけれど、もうちょっと美しく撮れたらよかったのに、なんて思ってしまいました。


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忘れられない花のいろ 麻生久美子のペルシャ紀行 (P‐Vine BOOKs)






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2010年09月25日

映画レビュー『悪人』

『君が僕を知ってる』

映画を観終わった後、RCサクセションのこの、大好きな曲が頭の中でグルグルかかっていた。
重い観賞後感にはそぐわない軽くポップな曲だけど、なにか思うところがあったのだった。

♪今までしてきた悪いことだけで 
僕が明日有名になっても 
どうってことないぜ 
まるで気にしない 
君が僕を知ってる♪

幼いころ母に捨てられた祐一は、この実感を持ったことが一度もなく、そういう人に逢うこともなく生きて来たんだろう。育ててくれた祖父母は別だろうけど。。妻夫木クンの普段にはみたこともない無気力な顔が、そう感じさせる。だからこそ、佳乃が言った「あんたなんか誰も信じない」、その言葉に震える程怯えて、錯乱して凶行に及んでしまった…

光代(深津絵里)との逃避行。その中で、祐一は生まれて初めて、その「実感」を得ることができたんじゃないのかな。「君が僕を知ってる」と。自分がどんな悪事をしたとしてもそれも含めてただ自分のことを承認してもらえる、と。

皮肉なことに、光代にその実感を与えてもらえたからこそ、光代を大事に思うからこそ、彼は彼女とのつながりを断ち切ろうと、彼女を守ろうと、また常軌を逸したような行動に出た(と思いました)。

それにしても祐一のしたことを知った後の、光代のとった行動はそれこそ常軌を逸していると言えるだろう。例え、誰にも求められない毎日に絶望して孤独だったとしても。

最初に祐一と光代が逢ってホテルに行った時の行為。それがやや一面的ではなかったかなあ。粗暴な反面優しく、ただの欲望とみえて、光代の体と心も満たしたということをもう少し丁寧に描いてくれないと、光代の行動に共感するのは難しいかもしれない。

逃避行の終着点の灯台。ロケ地は五島列島だそうだ。すごい絶景(行ってみたい)。機内誌で作者の吉田修一氏が書いていたのをちょっと読んだのだが。それまで一度もスポットライトを浴びたことのない、底辺で暮らし孤独だった二人が、唯一、光を浴びて主人公になれた場所。そこで夕陽を浴びる祐一の笑顔。

罪は重いが、人と繋がる実感を得た彼に希望はある、と思えた。割り切れない思いをかかえた光代にも。


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タグ:妻夫木聡
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2010年09月13日

映画レビュー『小さな村の小さなダンサー』“MAO'S LAST DANCER"

毛沢東時代の中国。山東省の貧農の少年が共産党にその身体能力を買われて選ばれ、11才で北京の舞踏学校へ。全くバレエというものすら知らなかったところから毎日の厳しい練習を経て、共産主義プロパガンダのために踊る。それがチャンスがありテキサスのバレエ団へ3ヶ月の研修に行くことになるのだが…。

実在のバレエダンサー、リー・ツンシン氏の自叙伝をもとにした映画だそうだ。

中国の共産主義の歴史、文化大革命だとか、四人組だとかその追放だとか、細かい年代を追っての知識がないと感じきれない部分もあるんだろうな、とは思ったところ。

それにしても、少年期、若い青年期、青年期と3人の俳優がリーを演じるのだが、続きを読む
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2010年07月05日

映画レビュー『借りぐらしのアリエッティ』

試写会の券をいただき家族で観てきました。『床下の小人たち』は若い頃愛読していたのでとても楽しみにしていました。突然のスコールのような土砂降りの中、よみうりホールへ向かいます。

古い家の床下に住み、人間の世界から少しずつ食べ物や暮らしに必要なものを「借り」て生活している小人の家族。他の小人たちは行方不明になるか、引っ越ししてしまい、残っているのはアリエッティと両親だけ。他の仲間の消息もわからず、彼らは人間に見つかる危険や、(彼らからしたら)大きい動物の急襲などの危険から、息をひそめて暮らしている。でもアリエッティは外の世界に強い憧れを持っていて…

かなり原作には忠実だったのではないかしら。とはいえ昔読んだきりなので随分忘れてしまっているのですが…。映画では舞台は日本になっていますが。男の子は、原作ではもう少し幼かったのではないかなあ。映画のしょう君はかなり大人っぽいのに、彼のある行動がとても愚かに感じられて、ややそこにギャップを感じました。

とはいえ、全体的になんというか、(いい意味で)優等生的な、みやすくわかりやすい映画だったように思います。昔のカルピスこども劇場に親しんでいた人ならしっくりくるような。

「借り」に行くときの臨場感や、いろんな「えもの」で構成された小人の家のディテールはとても楽しい。あ、鉛筆のキャップが花瓶に、、、など、何度もみたら、何度も新しい発見がありそうです。小物が日本仕様にアレンジされているのも楽しかった。

スピラーは、『トムソーヤーの冒険』に出て来たハックルベリー・フィンがすこし成長した姿を彷彿とさせて、楽しい気分になりました。少ししか出てこないけど、好きなキャラクター。ムササビよろしく飛んでゆく姿はかっこいい!娘ははるさんの表情がかなり面白かったらしい。

夏に実家に帰ったら、本棚で埃をかぶっているはずの『床下の小人たち』シリーズを読み返したい、そして娘にも読んでやりたいな、と思いましたよ。

うちもよく物が紛失して探しても出てこないんですが、小人がいるのかな。マンションなんですけどね。


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床下の小人たち (岩波少年文庫)


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タグ:ジブリ
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2010年06月30日

映画レビュー『アルゼチンタンゴ 伝説のマエストロたち』"CAFE DE LOS MAESTROS"

タンゴから連想するもの… 激しい愛の悦び。苦しみ。官能。生きる喜び。

後半のコンサートシーンは足の先まで粟立つほどゾクゾク。中には曲が終わるたびに拍手をするおばさんも。

帰り道、思わず自分のiPhoneの中のピアソラを聴いて帰りましたが、同じ曲でもやはり、違うような気もする。ピアソラのように高度に洗練されたタンゴよりは、もうすこし、みんなの音楽、的な。。

この前まで麻布でタイ焼き焼いてたでしょ?というようなおじいさんや、バンドネオン漫談でも始めそうな容貌のおじいさんたちが演奏しているからなのか… (笑

だけどビルヒニア・ルーケの女っぷりと、フアン・カルロス・ゴドイの歌声に痺れる。

合間合間に入る、タンゴのダンス。ヤンキーっぽい恰好の兄ちゃんも、美しい女性を軽々とリードする。おじいさんとおばあさんのダンス。おじいさんと、若い美女のダンス。どれも素敵です。

わたしも帰ってからいきなりアルバム"Cafe de los Maestros"をダウンロードしました。

しかしこの手の映画って、どうしても『ブエナビスタ…』を思い起こさずにはいられないのが、まあ、残念といえば残念なところです。あれに比べうるものはやはり、なかなか。

途中のインタビューの続くところは眠くなる人は眠くなるでしょう、たぶん。正直なところわたしも少し。でもオープニングはなかなか恰好良かったな。


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CDです↓


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ちなみにピアソラも大好きです。っていうか、わたしにとってはタンゴはこの人。↓

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タグ:音楽映画
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2010年06月23日

映画レビュー『ブライト・スター〜いちばん美しい恋の詩(うた)〜"BRIGHT STAR"

物語性、みたいなものはほとんど期待できない映画です。正直、観賞後しばらくどうレビューを書けばいいのかよくわかりませんでした。まあ、今もわかりませんが…

イギリスの田舎の風景、紫色の花が咲き乱れる野原、風の抜ける林、そこで出会った若く財産もない一人の詩人と、洋服のデザインを愛し得意とも自負する気の強い娘。健康な頬と意志の強い瞳。世間的にも認められておらず、財産の無い詩人は結婚の申し込みもできない上、死の病に犯されてゆく。


「もう決して恋愛のことは馬鹿にしない。こんなに苦しいものだったなんて…」


愛する人からたった数日手紙の来ないだけで絶望し、続きを読む
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『オーケストラ!』"LE CONCERT"

軽い小品を観るつもりで楽しめたらいいんじゃないかな、と思いました。

結構突っ込みどころはある訳ですよ。

アンタ、いきなり大胆な行動に出た割にはグダグダですな、とか。

ボロボロの救急車でそんなにあちこちまわって団員集めてたら、救急患者が救えないでしょ!とか。(まあ、ここはどこにいくにもピーポーいってて、笑いどころなんですが。ちなみに、このあたりの下りは、ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけブエナビスタを彷彿とさせました)

ラテン系(?)なはずのフランス人に、「スラブ系って…」と言わせる、続きを読む
タグ:音楽映画
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2010年04月10日

『スイートリトルライズ』


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しかし、テディベア作家って!そんな職業の存在について思いを馳せたこともなかったので、その設定にちょっとびびりました。誰が考えたんだ、って江國さんか。

そのテディベア作家の留璃子。朝起きるとアロマキャンドルの火を消して、アルコールランプに火をつけ、サイフォンでコーヒーをいれ、古い時計のネジをまく、マッチで煙草に火をつけて一服、そして寝室の窓を磨く。全く隙のない選び抜かれた家具や食器や台所道具たち。美味しい朝ご飯をつくり、続きを読む
タグ:中谷美紀
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2010年04月01日

『恋するベーカリー』"IT'S COMPLICATED"


恋するベーカリー ~別れた夫と恋愛する場合~ [DVD]

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It's complicated!

何故なら…

10年前に離婚した夫は子供たちのパパ。共通の知人も多いから、ことあるごとに顔を合わせちゃう。これがまた口がたつし、憎めない男なんだ。

それに10年経ったら憎しみとか辛かったことがようやく薄れて、(おそらくは)更年期もようやくやり過ごして、なんか楽しかったことばかり思い出してしまうみたい。

ああ、でも酔った勢いとはいえあんなことになっちゃうなんて!

そりゃさ。ご無沙汰してたら塞がるとまでは思わなくても、アラ還にもなれば「女」としての人生が塞がるんじゃないかと心配になってしまうのは切実だよね。そんな時に、若い女を妻にしていてもやはり君がいいと言われたら。気分が悪い訳はないよね。

そんなときに限って、ようやく、ちょっと気になる別のオトコが現れるのは、またこれ複雑な状況。だけどこれはたぶん必然。そうやって、休眠状態だった恋愛モードをジェイクにたたき起こされていたからこそ、ジェーンは魅力的になってアダムの目をひいただけじゃなく、恋愛のリハビリが出来てた訳で。それに、昔自分を傷つけた男が自分を求めることで、ようやく彼女は満たされて先に進める気持ちになったんだろうな、と思った。

長女の婚約者。いい味出してるねー。ちょっと良い人すぎかもしれないけれど。子供たちもね。
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2010年03月31日

『抱擁のかけら』"BROKEN EMBRACES"


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アルモドバル監督の映画をいつも、どんな色彩を、部屋の内装を、風景を、劇中劇をみせてくれるのだろう?という興味で観ているような気がする。

レナとマテオの逃避行先のファマラのホテルの部屋。鮮やかなのに翳りを感じさせる明るいブルーの壁にオレンジの花柄のソファ。海岸で、男の赤のシャツの背中をそっと抱きしめる女の深緑のニット。補色がいつも効果的に使われる。

登場人物たちの思いも、色のように鮮やかにちりばめられている。レナとマテオの情熱。ハリーの虚無。エルネストの執着と嫉妬。エルネストJr.の屈折。ジュディットの悲しく普遍な思い。ディエゴの不安。それぞれに感情を引き立てて際立たせるようだ。

レナ(ペネロペ)は女優という役柄もあって、オードリー風やマリリン風のヘアメイクもみせてくれるが、昔のイタリア映画が印象的に使われたり、過去には『昼顔』のドヌーブ演じるセヴリーヌの名前を源氏名に使っていたり、昔の映画へのオマージュみたいなものもたくさんみてとれた。

本筋にあまり関係なさそうなんだけど、ディエゴがヴァンパイアの話を考えて生き生きと話すシーンが好き。

サスペンス風味もあったりするがその実、案外ストーリーはシンプル。いつものアルモドバル映画の、何かわりきれなさ気持ち悪さ不快さみたいな感情を、そっと押し付けられる感じ、そしてそれが好きか嫌いか自分で決めかねる感じ(?)、というのがあるんだけど、今回はそれが少ないようにも感じた。

絶望、、、そして再生の予感。抱擁のかけらは、つなぎあわされかけてる。
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2010年01月14日

『パブリック・エネミーズ』"Public enemies"


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映画鑑賞の前、駅に貼ってある『パブリック・エネミーズ』のポスターのキャッチコピーが目に入る。


「今度のジョニーは銀行強盗。ハートも盗む!」


うー、ウォンテッド?ってなんじゃそりゃ!陳腐でチープ。もう、内容とかどうでもよくて、ただ単にジョニデファンの女狙いなのか、と、続きを読む
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2009年12月30日

『千年の祈り』"A thousand years of good prayer"


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やはり、地味だなー。いや、しみじみといいんだけれども、かなーり地味。

ある程度の年齢の父と娘の微妙な関係、空気感が、ああ、なんだか身につまされるというか、わかるような、そんな気分で映画は始まる。というか殆どずっとそんな空気なのだ。

一度は結婚したらしいが、離婚して、続きを読む
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2009年12月11日

『脳内ニューヨーク』"Synecdoche, New York"


脳内ニューヨーク [DVD]

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面白かったかと言われると、肯定できない。理解できたのかと聞かれれば、わかりません、と答えるだろう。不思議でエキセントリックで複雑で暗くて華が無い。でも、好きかと言われれば、なんか好き。そんな感じの鑑賞後感、説明なんかできない(開き直る)。

もしかしたらDVDで観ていたら、途中でやめてしまったかもしれない、とも思う。でも映画をみている間、不思議と退屈に感じなかった。

フィリップ・シーモア・ホフマンが映画の中で演じている、続きを読む
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2009年11月15日

『ジェイン・オースティン 秘められた恋』"Becoming Jane"


ジェイン・オースティン 秘められた恋 [DVD]

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『高慢と偏見』誕生秘話、とでも言うべきストーリーになっているので、観賞後、この小説を再読、または、『プライドと偏見』の映画版を観たくなった。何しろこの小説に出てくる登場人物を彷彿とさせるキャラクターが多く出てくるし(まあ、実際には、ジェイン・オースティンの実生活の経験から小説の登場人物が出来た、と考えると逆なんだけど)。

ジェイン(アン・ハサウェイ)と、トム(ジェームズ・マカヴォイ)が出会ったときの続きを読む
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2009年11月05日

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』"THIS IS IT"


マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

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「ファンじゃなくともみるべし」との先達レビューアーさんたちのエール(?)とお薦めを受けて鑑賞。

そう、ファンとは言えないと思う。MTV世代として最盛期の頃はかなり、テレビなどを通して観て/聴いていたことには間違いないし、その頃の多くの曲は口ずさむこともできるけれども。多分あまりにも流行っているものを疎む気分はあったろう。

実際わたしがアメリカに行ってみた89年の頃には、続きを読む
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